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Wi-Fiを勝手に使われていないか確認する方法とセキュリティ対策

公開日:2016年4月27日

更新日:2022年3月1日

Wi-Fiを勝手に使われていないか確認する方法とセキュリティ対策

※記載の通信速度は、特筆ない限りすべてベストエフォートであり、規格上の最大速度を実効速度として保障するものではありません。
なお、ご利用環境により通信できなかったり、通信速度が低下する場合があります。

無線でパソコンやスマートフォンなどの複数の端末をインターネットに接続できるWi-Fi(無線LANの規格のひとつ)はとても便利です。しかしその便利さの反面、悪意を持った誰かに「勝手に使われてしまう」という危険性も生じます。そこで今回はWi-Fiが勝手に使われていないかを確認する方法と、セキュリティ対策についてお伝えします。

  1. Wi-Fiのセキュリティ対策をしないと勝手に使われる?
  2. 他人のWi-Fiを勝手に使うのは犯罪じゃないの?
  3. Wi-Fiを勝手に使われていないか確認する方法
  4. Wi-Fiのセキュリティ対策とは?
  5. モバイルルーターの乗り換えを検討している方に朗報!
  6. 光回線の乗り換えを検討している方に朗報!

Wi-Fiのセキュリティ対策をしないと勝手に使われる?

「今までストレスなく使えていたインターネットが、近ごろ遅くなった」と感じている場合、もしかすると、「タダ乗り」の被害にあっているかもしれません。タダ乗りというのは、自分が契約しているWi-Fiに第三者が無断で接続して使用することを意味します。Wi-Fiのセキュリティ対策をしないでいると、隣人があなたのWi-Fiルーターを利用してインターネットに接続するといったことも簡単にできてしまう恐れがあります。
もしも悪意のある人に電波を借用されたら、あなたのWi-Fiルーター経由でウイルスが配布されたり、犯罪予告などの書き込みがされたりして、あなたがその犯人として疑われることにもなりかねません。
また、通信内容を盗み見られたり、遠隔操作アプリが仕込まれたり、あなたやあなたのご家族、お友達の個人情報が流出したり、最終的にあなたのパソコンやスマートフォンが乗っ取られることもあります。
こういったことは自宅のWi-Fiルーターだけではなく、モバイルWi-Fiルーター、テザリングを利用するときにも起こりうることです。

他人のWi-Fiを勝手に使うのは犯罪じゃないの?

他人のWi-Fiを勝手に使うことは「もちろん犯罪でしょ!」と思われがちですが、実は必ずしもそうなる(有罪となる)とは限りません。「無線LANのタダ乗りが無罪になった」として注目された判例があります。2017年4月27日、不正アクセス関連で複数の罪に問われていた被疑者が、他の罪では有罪になったものの、「暗号化鍵が通信の内容を構成するとはいえず,他人の暗号化鍵を使っただけでは,罪にはならない」という理由で無線LANのタダ乗りに関しては無罪という判決が出たのです。
もちろん場合によっては有罪となるケースもあるでしょうし、本件に関しての見解も人によって分かれていますが、罰がないか小さいから構わないと誤解し、中には軽い気持ちで人のWi-Fiを勝手に使おうとしてしまう人もいるかもしれないことには注意が必要でしょう。
なお、本件でタダ乗りされたWi-Fiルーターは、WEPという古い暗号化方式によるものだったそうです。詳しくは後述しますが、新しい暗号化方式を用いた方がセキュリティは強固になり、タダ乗りされるリスクは低くなります。

Wi-Fiを勝手に使われていないか確認する方法

Wi-Fiを勝手に使われていないかは、比較的簡単に確認することができます。細かな手順は機種によっても異なりますが、一般的にはWi-Fiルーターの管理画面からタダ乗りを確認することが可能です。
現在利用しているWi-Fiルーターのネットワーク内に、知らない端末からのアクセスがある場合には、Wi-Fiを勝手に使われていることを警戒した方がよいでしょう。また、設定画面からクライアント一覧を表示すると、パソコンやスマートフォン、タブレットからスピーカーまで、今現在Wi-Fiルーターに接続している端末のIPアドレスがすべて表示されます。その数と実際に自分が接続している端末の数が一致していれば問題ありませんが、多い場合には誰かが無断で使用している危険性があります。Wi-Fiのタダ乗りは、パソコンからだけでなくスマートフォンからも確認が可能です。タダ乗りをしている端末の有無を簡単に調べることができる便利なアプリもあります。Wi-Fiが勝手に使われていないか心配な方はチェックしてみましょう。

Wi-Fiのセキュリティ対策とは?

ではWi-Fiを使用するときにはどんなセキュリティ対策を講じればよいのでしょう。代表的なものをご紹介します。

各端末の通信を暗号化する

最も一般的なセキュリティ対策は、アクセスポイント(無線LANの親機)と各端末の通信を暗号化することです。暗号化することで、アクセスポイントに設定されている暗号化キー(パスワード)を知っているユーザーしか、そのアクセスポイントを利用したり、そのアクセスポイント経由の通信を閲覧したりすることができなくなります。
暗号化の方式には「WEP」「WPA」「WPA2」「WPA3」というものがあります。このうちWEPは古い技術で、現在は暗号解読ツールなどで簡単に解読できるので、使用は避けたほうが賢明です。WEPに比べるとWPA2の方がセキュリティ強度は高く安心です。しかしWPA2も2004年の策定から年数が経ち、WPAにあった脆弱性なども解消する、より強固なセキュリティを誇るものとして2018年にWPA3の提供が開始されました。Wi-Fiルーターと使用端末の両方がWPA3に対応していれば、WPA3を使うのが安心です。設定方法は各Wi-Fiルーターの説明書などを参考にしてください。

MACアドレスフィルタリングを利用する

MACアドレス(Media Access Control address)とはネットワーク機器を識別するための物理アドレスのことで、MACアドレスフィルタリングとは、Wi-Fiルーターに接続できる端末のMACアドレスを登録し、未登録の端末を接続させない仕組みを作ることです。ただし、偽装MACアドレスを使ってアクセスする方法もあるので、万全というわけではありません。

ステルス機能を使いSSIDの存在を隠す

Wi-FiルーターにはSSIDというユーザー認証のためのIDが付けられています。Wi-Fiルーターの「ステルス」と呼ばれる機能を利用すれば、誰かがパソコンやスマートフォンで周囲のアクセスポイントを表示させたときに、一覧にSSIDが現われなくなります。ただ、ステルス機能を利用したSSIDでも検索する方法はあるので、完全に隠せるわけではありません。

Wi-Fiルーターのファームウェアを更新する

コンピュータや電子機器には、「ファームウェア」と呼ばれるコンピュータや電子機器を制御するソフトウェアが内蔵されています。Wi-Fiルーターのファームウェアを更新し最新の状態に保つことで、セキュリティを高い状態にしてタダ乗りを防ぐことができます。更新方法は機種によっても異なりますが、設定画面からアップデートできるのが一般的です。

パスワードを定期的に変更する

単純ではありますが、パスワードを定期的に変更するということは、タダ乗りを防ぐ効果的な方法のひとつです。その際、パスワードの付け方にも工夫が必要で、「英数字」、「アルファベットの大文字」、「アルファベットの小文字」を組み合わせて長いパスワードにするのが理想的でしょう。自分の名前、生年月日、電話番号など他人に推測されやすいパスワードは簡単に破られてしまうため避けるのが大原則です。

Wi-Fiのタダ乗りは、個人情報の流出や不正利用、アカウントの乗っ取りなどのリスクを高めます。上記で紹介した方法を参考にして、タダ乗りされていないかを定期的にチェックすることはもちろん、普段からセキュリティ対策を万全にしておくことも大切です。

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